みんなの写真フェスティバル 出展レポート
〜シニアフォトと写真整理で“人生を残す”2日間〜

2025年9月27日・28日に写真整理協会の主催で開催された「みんなの写真フェスティバル」に出展しました。
イベントテーマは「写真の幸せサイクルを回そう」。
写真が人生にもたらす幸せの循環を感じられる、充実した2日間となりました。
1日目:写真の力を再認識した学びの時間
1日目は、教育評論家の 親野智可等先生 と、写真家の 浅田政志さん のセミナーを拝聴しました。
親野先生は「ほめ写」を提唱されており、家庭での写真の使い方や子どもの自己肯定感を育むヒントにあふれた内容でした。子どもの努力や達成したことに対してほめる「条件つきのほめ」はしていても、もうひとつの子どもの存在そのものを肯定しほめる「無条件のほめ」はなかなかできていません。「あなたがいてくれて、ママは幸せ」と伝えることで、子どもは愛されていることを実感し、自己肯定感を高めることができます。写真を飾って褒めるだけでそれがかなうなんて、とても魅力的!!三姉妹の母として、家庭でもすぐに取り入れたいと思える学びでした。
日々忙しくて余裕がなくて、子育てに自信が持てなくなってしまうママが多いと思います。教育評論家の親野先生の言葉でセミナー中に涙がこぼれました。

浅田さんは、映画『浅田家!』のモデルとなった写真家さんとして有名ですが、2011年の東日本大震災の後、津波で流されて汚れた写真を綺麗にして返却する写真返却ボランティアにも携わられた方です。
津波に遭っても残るプリント写真の力、そして写真が人の心を支えるというお話に深く感動しました。
「写真はプリントされていれば100年前のプリントでも見れる。写真って撮って終わりじゃなくって、10年とか20年後に見返した時に、写真のもってる意味が伝わる」という言葉に、カメラマンとしてもカタチに残すことの価値をお客様にお伝えしていかなければならないと改めて感じました。

セミナー後にはお二人にご挨拶し、記念撮影をさせていただきました。
カメラマンとしても、写真を通して人の人生に寄り添う者としても、心に残る貴重な時間でした。


2日目:シニアフォトと写真整理のブース出展
2日目は、シニアフォト撮影 と シニア向け写真整理 のブースを出展し、
「今の自分を見つめ直す撮影付きワークショップ」を開催しました。

親御さんの写真整理を考える方、終活の一環として自分の写真や思い出を整理したい方など、
さまざまな目的で多くの方が立ち寄ってくださいました。
会場内にはフォトブックメーカーやスキャナーメーカーも出展されており、
ご相談内容に応じて、フォトブック作成や写真デジタル化などの実践的な提案も行うことができました。
「片づける」から「残す」へ — 写真整理の新しい価値
シニア世代の写真整理や遺品整理では、「片づける=処分する」と捉えられがちです。
しかし、大切な思い出を選び、残し、見返せるようにすることが、本来の写真整理の目的だと感じています。
今回のイベントでは、人生を丁寧に見つめ直し、写真を未来へ残すための提案を行うことができました。
「残す写真には意味がある」
そんなメッセージを、ブースを通して多くの方にお伝えできたのが大きな成果です。
写真で“今の自分”を見つめ直す
ワークショップや撮影体験では、参加者の方々が自分自身を客観的に見つめ直す姿が印象的でした。
同僚やお仲間と写真を見比べながら、
「この笑顔がいちばん自然」
「この表情の方があなたらしいね」
と語り合う時間は、とてもあたたかく心に残るものでした。
中には「遺影写真として残したい」と撮影に来られた方もおり、
“今を生きる自分”を大切に残したいという想いに触れることができました。


写真の力をあらためて感じて
今回のフェスティバルでは、シニアフォトや写真整理を通して、
写真が「人生の記録」であり「心の支え」であることを、あらためて実感しました。
写真はただの記録ではなく、
人の生き方や想いを未来へつなぐ、かけがえのないメッセージです。
ご来場くださった皆さま、関係者の皆さま、
本当にありがとうございました。
五十嵐たいこ(Taiko Igarashi)
シニア専門カメラマン/写真整理上級アドバイザー/自分史フォトブック制作サポート
介護の現場で人生の最期に向き合った経験から、
「今を生きる姿を写真に残すこと」の大切さを伝える活動を行っています。
シニア世代のポートレート撮影や、終活・遺影写真の撮影、
そして思い出を“形”にする写真整理・自分史フォトブック制作のサポートを行っています。
“写真を通じて、人生を前向きに整える”
それが、私のライフワークです。

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